2008年2月14日、ツンは内藤に振られた。
五人グループの内渡辺と内藤、しょぼんと伊藤が付き合って、つまはじきにされているような気分を味わいながらも、壊滅的に素直になれないツン。
産休に入った担任の代わりにクラスを受け持つ事になったドクオはいやにツンになれなれしい。
そんな時、ひょんな事から美術室の掃除をすることになった五人は、タイムマシンと示された機械を見つける。
この感動をどうやって伝えりゃいいんですか。なんだこれ、どうしよう。
凄く好きです。
文体がどうのとか、AAがついてないとか丸ごとひっくるめておいておいて、凄く好きです。
話の流れは、良くあるタイムトラベルもの。
こんな大人数がふっとぶのはあんまり見ませんが、まぁあるにはあるでしょう。奇をてらわない感じです。
良くある、です。
良くあるじゃん、こういうの。
明日への扉のスケール小さい版みたいなね。
なのにどうしようもなく好きだ。もうなにこれ。俺の中でときめきというかなんというかが止まらないよ。どういうこと?
ツンの心情の変化だったり、タイムパラドックスだったり、話としても凄く良くできてると思います。
タイムパラドックス、書くの存外に大変です。なんか書いてて焦るし。
でもきちんと分かりやすい形で伏線が張られていて、それが次々回収されてく時とかもう、うわーてなりますよね。俺だけじゃないですよね。
後なんかもうどうしようもなくロマンチックが止まらなくてどうしようです。
全編通してイメージカラーが凄く綺麗なウルトラマリンでした。さわやかだ!
私はどうにも性格が悪いのか、真っ直ぐで全うな話が吃驚するくらい書けないので、こういう話を読むと本当に得も言えもしない気分になります。
焦燥感と言いますか寂寥感と言いますか。
こういうの書きてぇ!書かなきゃ!という衝動と、でも多分俺はこういう話は絶対に一生書けないんだろうなぁ、という、何か。
だからこれは凄く好きです。大好きです。
どうしよう真剣に自分がきもい。なに夜中にやってんだ俺……
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