「子供が出来たんだ」
彼女はそう言った。僕は思わず取りこぼしたホッケを手でキャッチして、心の中で頂きますを言う。
僕の為に腹を裂かれたホッケは旨かった。
「どうするんだよ」
居酒屋の喧噪が騒がしい。
「世界はもう終わるのに」
村上春樹を読んだ直後に読んだ所為なのか、やたら地の文がしっくりきていて、すらすら読めました。
考えさせられる内容なのかもしれません。
世界の終末モノには大概子供が出てきますが、世界が終わると分かっていて生んだ親はどうなんだと言う話、です。多分。
世界の終わりを長いスパンで分かって見ている作品は少ないのでまぁなんというかかんというか何が言いたいのか分からん。
ドクオとクーは良い選択をしたと私は思います。
パイルパンカーで暴徒を撃ち殺す店長の図を想像して本気で吹いていたのは多分俺だけです。
いや笑えませんが。
ドクオの>「クーに頼もう」って台詞が妙に心に残りました。
ああ、何か良いなぁこれ。軽いけどしっかりしていて良い。
すっとんきょんにとても突っ込みたい。水を指すようでやりたくないけどとても突っ込みたい。
子供を生むか生まないか、なんて薄っぺらい小説でありそうな話なのに、舞台背景一つで見方が変わるのってすごいなぁと思いました。
いや嫌な意味じゃなくて。
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