( ´_ゝ`)「久しぶりに部屋の掃除でもするか……」
(´<_` )「む、掃除するのか兄者」
( ´_ゝ`)「おう、そろそろ部屋が腐界になりかけているからな。と、言うわけで、退け」
(´<_` )「把握した。何か手伝うか?」
( ´_ゝ`)「お前に手を出されたら片付くものも片付かんわ。早く出て妹者の宿題でも見て来い」
(´<_` )「なんだと、人が折角殊勝に手伝おうとしたのに」
( ´_ゝ`)「本棚を片付けてくれと言って本棚を破壊しつくす人種は掃除をすべきではない」
(´<_` )「だって片付けろと言われたら壊すしかないだろう」
( ´_ゝ`)「片付けるの意味が違うわ。正しく母者の血を引きおって。兎に角出て行け」
(´<_` )「分かったよ……じゃあこのうしおととらは借りていくぞ」
( ´_ゝ`)「破くなよ」
(´<_` )「誰が破くか」
( ´_ゝ`)「……さて、人払いも出来たことだし、片付けるか」
( ´_ゝ`)「まず部屋の四分の一を占める漫画と本どもからだな」
( ´_ゝ`)「何故あの愚弟は読んだら戻さんのだ。駄目人間なのか」
( ´_ゝ`)「……まぁ、買ってるのは俺なんだが」
( ´_ゝ`)「要らん漫画なんかはこの際だから売っぱらってしまうか」
( ´_ゝ`)「……これは、売る。飽きたし、今度アニメ化するらしいしな。うん、萎えた」
( ´_ゝ`)「昔から知ってる漫画とかってアニメ化すると嬉しいのと萎えるのとがあるのって何でだろうな」
( ´_ゝ`)「正直ハチクロは萎えたわ」
( ´_ゝ`)「まぁアレは姉者の漫画だが」
( ´_ゝ`)「バッカーノは何故か異常に嬉しかったな……なんか知らんが」
( ´_ゝ`)「さて、本棚に詰めて、売るのは……この辺の紙袋にでも入れておくか」
( ´_ゝ`)「じゃあ、次は机だな。しかし、何故俺の机に弟者のノートが散乱してるんだ」
バサバサ ドシャー (←雪崩た)
( ´_ゝ`)「机を間違えて使って教科書に落書きとかしてないだろうな、あいつ」
( ´_ゝ`)「……どちらにせよ落書きは初めからしてあるわけだが」
( ´_ゝ`)「どうせだし、弟者の机も片付けておいてやるか」
( ´_ゝ`)「あいつ全く片付けないから誰がどう片付けても何処に何があるか分からないのは変わらないんだな」
( ´_ゝ`)「わが弟ながらどうなんだ、其れ」
( ´_ゝ`)「リア充の癖に……一度彼女を部屋に連れてきてみろってんだ」
( ´_ゝ`)「三秒で破局に三千点だな」
( ´_ゝ`)「しかしこの季節に食べっぱなしに飲みっぱなしは流石にどうなんだろうな」
( ´_ゝ`)「これは袋が空いていないから大丈夫……だと信じよう。うん」
( ´_ゝ`)「しかしジュースは危険だな」
( ´_ゝ`)「後で片付けるか。蟻がきたら困るし、洗わないと」
( ´_ゝ`)「まぁ、今はおいておくか。台所まで行くの面倒だし」
( ´_ゝ`)「よし、こんなもんか」
( ´_ゝ`)「床が見えたのって何ヶ月ぶりだろうな」
( ´_ゝ`)「床というか、カーペットだが」
( ´_ゝ`)「というか、まだ冬物のカーペットが敷かれていたんだな、俺らの部屋」
( ´_ゝ`)「替えようか……」
( ´_ゝ`)「まぁ、どうせ後少しで夏も終るし、まぁいいか」
( ´_ゝ`)「……去年も同じ事言った覚えが在るがな」
( ´_ゝ`)「じゃあ掃除機をかけて、と」
ウィーンウィーン
( ´_ゝ`)「ダイ●ンが欲しいものだ。アレの吸引力は異常」
ウィーンウィーン ガコガコ
( ´_ゝ`)「この前ヤ●ダ電機で見たら結構安くなってたしな……。買うか、買ってしまうか」
ウィーンウィーン ガ、ピタ
( ´_ゝ`)「しかし流石に中学生が自分の為に掃除機買うってそれどうなんだ……?」
( ´_ゝ`)「来年の母の日に母者に贈るかね」
( ´_ゝ`)「そしたら俺も使えて母者も喜んで一石二鳥」
( ´_ゝ`)「さて、じゃあこの缶どもを片付けるか」
トントントントン (←階段下りてる)
キュ ジャー (←水道)
( ´_ゝ`)「ふーう、……ん、喉が渇いたな……あれ、これまだ残ってるじゃないか」
( ´_ゝ`)「勿体無い……?」
……グビ
( ´_ゝ`)「っうぇニガしょっぱ!」
( ´_ゝ`)「ううぅえええぇ、なんだこれ、じじいの脇より攻撃力高ぇ……おえっ」
( ´_ゝ`)「うええええ、やべぇ、生物としての何かがめっちゃ警報打っていやがる」
( ´_ゝ`)「何故オレンジジュースの缶から黒いざりっとしたものが出てくるのかがわからん」
コプコプコプ
コペッ
( ´_ゝ`)「うわっなんかごぺって出てきた!」
( ´_ゝ`)「……まぁ、取り敢えず洗うか」
コポコポコポコポ
( ´_ゝ`)「水入れて、……うわ、何だこの粉末。ココア?」
ゴポポポポポポポ
( ´_ゝ`)「あるあるあwwww……ねーよ。元はオレンジジュースだし」
バッシャァァ (←水捨てた)
シュワワワワワワワ……
( ´_ゝ`)「なんか煙出てきた……」
ツーン
( ´_ゝ`)「えー? 何だよこれ、いたいけな中学生の部屋に放って置かれてたジュースの缶を洗ったときに発せられる臭いじゃねぇよ」
( ´_ゝ`)「どう考えても理科2の実験とかで嗅がされる臭いだよ」
( ´_ゝ`)「刺激臭って奴だよ」
( ´_ゝ`)「ぐええちょっと吐き気してきた。……そして何よりも問題なのはお前、俺がこれ飲んじゃったってことだ」
( ´_ゝ`)「……死なないよな?」
( ´_ゝ`)「……牛乳飲んどこう。危ないものを飲んだら取り敢えず牛乳飲んどけって保健の先生言ってたしな」
( ´_ゝ`)「うんうん」
(´<_` )「あ、兄者、どうしたんだ?」
( ´_ゝ`)「ん、牛乳くれ、牛乳」
(´<_` )「ああ、分かった。ほら」
ガポ (←冷蔵庫開けた)
( ´_ゝ`)「感謝」
グビグビグビ
(´<_` )「おぉ、凄い飲みっぷりだな」
プッハー
( ´_ゝ`)「中和しないといけないからな」
(´<_` )「は? 中和?」
( ´_ゝ`)「ところでアンモニアって何と何で出来るんだっけ? 酸性だったか?」
(´<_` )「……理科の宿題か? 中一で習っただろう。ええと、塩化アンモニウムを強アルカリとともに熱すると精製される、だったかな。アルカリ性だ」
( ´_ゝ`)「そうか。ところで牛乳って中性だよな」
(´<_` )「ああ」
( ´_ゝ`)「中性になれば体に悪影響は無いんだよな」
(´<_` )「ええ? いや、まぁ、そうなんじゃないか? っていうか、アンモニア飲んだのか?」
( ´_ゝ`)「いや、なんでもない」
(´<_` )「……まぁ、それならいいが……、牛乳無くなったら新しいの出しておけよ」
( ´_ゝ`)「把握した」