( ゚∀゚)「きーみーのこえ、ぼーくーのこっえ」
( ゚∀゚)「つた、えて、こころをー」
( ゚∀゚)「……そうだ、どんぐり喰おう」
収集編
( ゚∀゚)「ぴぽはぽ、ぷるる、お、ショボン? 今何処? あ、やっぱ帰ってるか。よしよし」
( ゚∀゚)「え? いやいやさ、ちょっと頼みたいんだけど。や、変なんじゃねぇって、あのさ、公園あるじゃん、中央公園。……いや、そっちじゃなくて、ほくせーのほう」
( ゚∀゚)「ん、そこそこ。そこ団栗一杯あるじゃん。どんぐり。うん、拾ってきて欲しいんだけど。いや、二三個じゃなくて。……一キロくらい?」
( ゚∀゚)「頼むって、お前くらいしか頼れるのいないんだって。……分かったよ、はい。ん、……いや行け、今更尻ごむな。はい、はい。じゃたのまーす」
( ゚∀゚)「うーい、頼んだぞ、綺麗なのな。……ぴっと」
( ゚∀゚)「ひみつのあんごぉー森へのつぱっすぽぉとー」
準備編
('A`)「ふーしーぎーなぼーおけん(剖検)始まるー」
( ^ω^)「隣のへっどろっ! へっどーろ!」
(,,゚Д゚)「ぐしゃべしゃ」
( ゚∀゚)「残酷!」
(´<_` )「……お前も蝋人形にしてやろうか」
( ゚∀゚)「怖い!! 何?! 何なの今日の皆! 何でそんな怖いの?!」
(´<_` )「説明して欲しいか」
( ゚∀゚)「産業で」
(´<_` )「深夜一時に『団栗の皮剥くから』とか言われて呼び出されたから」
(,,゚Д゚)「一行だな」
( ゚∀゚)「あはははははははは」
(,,゚Д゚)「睫と眉毛のこらず鼻に移植してやろうか……」
( ゚∀゚)「怖いっ?!」
(´<_` )「っていうかツンとかクーとかしいちゃんは? 華が無くてむさいんだが」
( ゚∀゚)「ん、いや、流石の俺も深夜に女の子呼び出すのはちょっと……自重した」
(,,゚Д゚)「おぉ……何か至って普通の判断なのにジョルの行動だと思うと何か凄い褒めたくなるな」
( ゚∀゚)「映画版ジャイアンか、俺は」
( ^ω^)「はぁ……、そういやギコがこの時間まで起きてるって珍しくないかお? 叩き起こされた?」
(,,゚Д゚)「いや、丁度深夜の一人バイオハザードしてたから」
( ゚∀゚)「ナイスタイミング!」
(,,゚Д゚)「地雷踏め」
( ^ω^)「なぜ深夜に一人でバイオ」
(,,゚Д゚)「あれって昼間にやっても楽しくないだろ」
( ^ω^)「あー、其れはどうだろう……ってか兄の方は?」
(´<_` )「あいつ今遊びに行ってるから、帰りに直接来るってさ」
( ^ω^)「なんという夜型」
(´<_` )「そろそろ来るんじゃねぇかな」
(,,゚Д゚)「んー、ってか此どうやって料理すんの? ばしばし」
( ゚∀゚)「んあぁ、そだなぁ、麺とかパンとか……まぁ色々するか。皮剥いて。ほいペンチ」
( ^ω^)「何かすげぇ一杯あるけど、これどんだけ有るんだお?」
( ゚∀゚)「一キロちょい。ギコ、ほら高校んときにショボンて居ただろ。あいつに拾ってきてもらった」
(,,゚Д゚)「あーあー居たな、彼奴か。ふーん……ああ、北勢か」
( ゚∀゚)「そうそこ。ん、ペンチ足りん」
(´<_` )「あー、俺いい。ペンチいらんから、包丁貸して」
( ^ω^)「おっ? 包丁で大丈夫なのかお?」
(´<_` )「ん、まぁ要領は栗と一緒だろ。平気平気」
(,,゚Д゚)「お母さんみてーだな」
(´<_` )「……需要があったんだよ」
( ゚∀゚)「あいよ包丁。あ、でも兄の方も来んのか……やっぱ足りねぇな。買ってこさせるか。やろーども、メールだ。文明の利器を使えぱぴぱぴ」
(,,゚Д゚)「あいよーぴこぴこ」
(´<_` )「そいやーめるめる」
('A`)「ぇーいっしゃぱちぱち」
( ^ω^)「お前等何で一斉にメールするんだお。効率わっりぃ」
(´<_` )「常識を捨てるんだ、ブーン」
( ゚∀゚)「よし、送信! てれってれー」
('A`)「ん」
(,,゚Д゚)「うし送った」
(´<_` )「俺なんか同じメール二十通送った」
( ^ω^)「どういう嫌がらせだお」
<ヽ´Д`>「何か携帯鳴っとるぞ」
( ´_ゝ`)「んー、そろそろ帰れって催促かなぁ」
<ヽ´Д`>「門限って……お前は女子中学生かよ」
( ´_ゝ`)「ばっかそんな素敵なもんじゃねってうわ何か一杯受信してる?! 何此れ夢?!」
(,,゚Д゚)「さて、じゃあ剥くか」
( ゚∀゚)「おーう、あ、剥いた皮は此処な。掃除めんどい」
('A`)「ん……めきょ。ぱき」
(,,゚Д゚)「おりゃ、ばっきー」
( ^ω^)「破砕しよった……」
( ゚∀゚)「ギコ、手加減したってぇな」
(,,゚Д゚)「いや、うん……むずい」
(´<_` )「めきめきぺりょ。ふーん、団栗って渋皮とかないのか」
( ^ω^)「お……っ、こう、ペンチで切れ目入れると上手く剥けるおー」
( ゚∀゚)「おー……」
('A`)「…………」
(´<_` )「…………」
( ゚∀゚)「…………あのさ、沈黙に耐えかねて全裸になりそうだから、何かBGMかけてもいい?」
( ^ω^)「全裸……」
(,,゚Д゚)「あぁ、どうぞ」
( ゚∀゚)「すまんね。じゃ、ぽひっとな」
( ^ω^)「……」
(´<_` )「……あ、この曲聞いたことある。何? 何だっけ」
(,,゚Д゚)「あー俺も俺も。ゲームのだよな、なんだっけ」
(´<_` )「てー、てー、てててててー、ててててんてんてててんって奴」
( ゚∀゚)「うおーなんだっけ」
('A`)「もくもく」
( ^ω^)「ぱきっ」
(,,゚Д゚)「気になるな畜生、てかお前のアイポットだろ、何だよ」
( ゚∀゚)「だってセルフシャッフルだもん。あーなんだっけこれ」
( ^ω^)「……ぽけもんセンターのテーマだお」
('A`)「めきっむきむき」
(,,゚Д゚)「……っぉおおおおお! それだ! それだぁあああ!」
(´<_` )「うわすっきりした! ぽけもんセンターか! ぽけもんセンターか!」
( ゚∀゚)「ってか何でそんなん入ってんのさ俺のアイポット! すげぇ!」
(´<_` )「すげぇってかすげぇ変!」
(,,゚Д゚)「うっわ、懐かしうっわ」
( ^ω^)「何だおこの沸きようは……」
( ´_ゝ`)「ドアきーぃばったーんどーんやっほー、ただいまー」
( ゚∀゚)「おかえりんさい」
( ´_ゝ`)「ご飯にするお風呂にする? それともあ・た・し?」
(,,゚Д゚)「お前が言ったら駄目だろ」
( ´_ゝ`)「おーおーやってんな。てか何でBGMがポケセンのテーマ?」
(,,゚Д゚)「きいちゃいねぇ」
(´<_` )「ジョルのアイポットに入ってた」
( ´_ゝ`)「ふーん……あ、俺CD買ってきたからかけていい?」
(´<_` )「どうせアニソンだろ。若しくはゲームのサントラか」
( ´_ゝ`)「うお、なんたる偏見。まぁ弟者がそういうの聞きたいんならあるにはあるが……鞄どしゃー」
(´<_` )「あるんかい」
( ^ω^)「すっげぇ量だお。こんだけで僕の持ってる全部のCDに匹敵しそうなんだけど」
( ´_ゝ`)「一ヶ月分まとめ買いって奴ですよ。えーっと、これアニソン、アニソンサントラクラッシックポップスカ稲川淳二稲川淳二、アニソン桜小路君麻呂、ドラマCD、ロキノンえーろーせー間違えたエトセ」
(,,゚Д゚)「えろせってお前……
(´<_` )「CDはまとめ買いするものじゃないんだぞ、兄者」
( ´_ゝ`)「え……まじで……?!」
('A`)「もくもく、ぺりょ」
( ^ω^)「ってかジャンルが酷いことになってるお……」
( ´_ゝ`)「どれがいいー?」
('A`)「俺稲川淳二がいい」
( ^ω^)「ドクオ?! このシチェーションで稲川は駄目だお?! 怖すぎるお?!」
('A`)「しちぇーしょん?」
( ´_ゝ`)「深夜に友達が集まってる→心霊フラグ? 無いだろ」
( ^ω^)「でもこえーお! あほかお!」
( ´_ゝ`)「あほはお前だと思うよ」
( ^ω^)「意味も無く酷ぇ!」
( ゚∀゚)「ってかこの金はどっから湧いてくるのかね、弟者」
(´<_` )「兄貴の収入源なんて俺が知る訳なかろうが」
( ゚∀゚)「え……、それ言っちゃっていいの? 兄弟なのに?」
(´<_` )「どういう偏見だよ……」
('A`)「めきょ、ぱり、もくもく」
( ´_ゝ`)「じゃあまぁ適当にこの辺のでっと」
( ^ω^)「あ、そだ、兄者、ちゃんとペンチ買ってきたかお?」
( ´_ゝ`)「ん? ああ、うんほらどぁーん」
( ゚∀゚)「……えーっと、うん、ちょっと状況がつかめ無いんだけど。俺はペンチを買ってこいって言ったよな?」
( ´_ゝ`)「うん」
(,,゚Д゚)「で、兄の方が持ってるのは」
( ゚∀゚)「……すごく、錐です」
( ´_ゝ`)「アイスピックだよ!」
('A`)「もくもく、ぺきょ」
(,,゚Д゚)「どっちでも一緒じゃい」
( ´_ゝ`)「だって俺ペンチで皮剥ける自信ないから」
( ^ω^)「だからって何でアイスピックを選択したんだお……」
( ´_ゝ`)「得意だから」
( ^ω^)「明快!」
( ´_ゝ`)「小さな頃からいっつもこれだったからな。よく弟者や妹者に栗の皮を剥いてやったもんだ」
(,,゚Д゚)「お前……」
('A`)「もくもく、ぺり」
( ´_ゝ`)「ちなみに我が家では母は手で栗の皮を剥くし、姉は金槌で剥くぜ」
(´<_` )「其れを興味深そうにみる妹を見て、此はやばい、と俺は包丁での栗の剥き方を拾得した」
(,,゚Д゚)「苦労してるな」
(´<_` )「我ながらそう思う」
(,,゚Д゚)「……」
(´<_` )「……」
('A`)「……もくもく」
( ^ω^)「…………気まずいんだけどお」
( ´_ゝ`)「え、なんで?」
('A`)「もくもくもくもく」
( ^ω^)「いや、なんか沈黙が……」
('A`)「もくもく」
( ゚∀゚)「……俺、脱ごうか?」
('A`)「もく、ばき」
( ^ω^)「黙れお、乳山」
('A`)「ぺきぺき」
( ´_ゝ`)「……俺、寝ようか?」
('A`)「めりょ、ぱきっ」
(´<_` )「眠いだけだろ、クソ兄」
('A`)「ぱりぱり」
( ゚∀゚)「っていうかドクオ、さっきから頑張り過ぎ……ってすげぇ量だなオイ!」
('A`)「え? うん……なんかこういうのって止まらんくなる」
(,,゚Д゚)「単調作業フォーエバーな人間か、お前……」
(´<_` )「何時の間にやら半分くらいドクオに剥かれてる訳だが」
( ´_ゝ`)「俺見事になんもやってねぇ!」
(´<_` )「働け駄目人間ゼータ」
( ´_ゝ`)「格好いいな俺!」
( ^ω^)「って言うか、此どうやって料理すんだお?」
( ゚∀゚)「あー、そーだな……ってか団栗って食えるの?」
( ´_ゝ`)「む、うらうら、ぱきっ」
( ^ω^)「すげぇ根本から問題発生したお」
(,,゚Д゚)「まぁ食えるっちゃ食えるだろ。めっちゃ渋いけど生で食べたことあるし」
( ゚∀゚)「え、まじで? 生で食えんの?」
('A`)「もくもく、ぱきぱきっ」
(,,゚Д゚)「え、むしろ食えねぇの? 食ったぞ俺」
( ´_ゝ`)「えいっしゃーぱきぱき、ぶさっ」
(´<_` )「田舎っ子侮るべからず」
( ゚∀゚)「どうだった?」
(,,゚Д゚)「あくが強いって言うかな……まぁ、渋かった覚えがあるな。リアルに吐いたし」
( ^ω^)「ふぅん、じゃ灰汁抜きとかした方がいいかもわからんね。ってか汚ねぇ」
(,,゚Д゚)「幼稚園児の戯れに突っ込まんでくれや」
( ゚∀゚)「灰汁抜きね……取り合えずネットで探してみるか、ぽちっとな」
( ´_ゝ`)「あうーあうーぺきぺき」
('A`)「もくもく」
( ゚∀゚)「ぱたぱたたー、あーあったあった。水に一週間つけてー数日日干し……待てるか! 馬鹿! ネットの馬鹿!」
(´<_` )「……重曹で煮ればいいじゃん、もう」
( ゚∀゚)「じゃあ煮てみるか、取り敢えず」
( ゚∀゚)「ゆっくりことこと煮込んだ団栗!」
( ´_ゝ`)「なんというやっつけ仕事」
(,,゚Д゚)「でも案外数減ったな」
( ゚∀゚)「虫に食われてたのとか結構有ったからなぁ、多めに頼んでおいて正解だった」
(´<_` )「煮立ってきたぞー」
( ゚∀゚)「うーい、じゃじゅうそ……あっ重曹無い! 誰か! 走れ! 買いにいけ!」
( ^ω^)「えああああ?!」
(,,゚Д゚)「行け元陸上部!」
( ^ω^)「お前も来いお元バスケ部!」
(´<_` )「元サッカー部主将持ってけ!」
( ゚∀゚)「じゃっ、じゃあ代わりにこの元帰宅部エースも持って行け!」
('A`)「えー……元ミントン部部長」
( ´_ゝ`)「じゃあ俺はこの元野球部盗塁担当を差しだそう!」
( ^ω^)「結局全員で来た訳かお……」
(´<_` )「効率なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」
( ^ω^)「弟者、段々キャラおかしくなってるお。眠いのかお?」
(´<_` )「あはははは、何のことだねこの白豚」
( ^ω^)「酩酊も良いところだお……」
(´<_` )「じゅっじゅっじゅー、じゅーそのじゅーは樹海のじゅー♪」
( ^ω^)「酩酊なんてもんじゃないお!」
(,,゚Д゚)「一番安くて、量があるのは、……これか」
( ゚∀゚)「はーいお買い上げー」
( ´_ゝ`)「ってか重曹てコンビニには無いのな。スーパーまで来ることになろうとは」
('A`)「あ、そういや鍵かけてない」
( ゚∀゚)「ちょっとぉぉおお?!」
('A`)「……大丈夫だって。鍋の火は消したし」
( ゚∀゚)「大丈夫じゃないよ! 一応貴重品とかあるんだからな?! 火とは別問題だろが! でもありがと!」
(,,゚Д゚)「他になんか買うか?」
( ´_ゝ`)「ピザポテトくいてぇ」
(,,゚Д゚)「ピザポテト高価ぇよ」
川 ゚ -゚)「あー何だジョル、こんな時間に電話かけてきやがって。今何時だと思ってる。朝の十時だぞ。私のハイパーノンレム睡眠タイムだ。嫌がらせなら斬るぞ、お前の首を。……あ? 連絡網? 懐かしいな」
川 ゚ -゚)「ん……ほうほう、わかった。二人には私から言っておこう」
川 ゚ -゚)「って言うかちょっと聞きたいんだが、今お前の部屋どういう状態だ?」
( ゚∀゚)「ししるいるい」
(,,゚Д゚)「おーい、そっちもってそっち」
( ^ω^)「あいあいおーっ」
(´<_` )「掃除機かけるぞー、退けよー」
('A`)「ぐー」
( ´_ゝ`)「寝るなドクオー」
ξ゚⊿゚)ξ「こんにちわー」
川 ゚ -゚)「ちわー」
ξ゚⊿゚)ξ「……何かもう馴染みまくりね、あんたら。何日曜日に炬燵出す家族みたいな会話してんの」
( ゚∀゚)「ん? いやそろそろ炬燵出すかーって」
ξ゚⊿゚)ξ「答えになっとらん……」
(,,゚Д゚)「あれ、しいは?」
ξ゚⊿゚)ξ「しいは今日バイトだからこれないって」
(,,゚Д゚)「そうか……」
川 ゚ -゚)「残念だったな、華が減って」
(,,゚Д゚)「俺もう帰ろうかな」
( ゚∀゚)「ぎっこぉぉお?!」
川 ゚ -゚)「ちゃんと風呂入ったか?」
('A`)「あ、うん。一旦帰ってからも一回来たから」
(,,゚Д゚)「まぁ冗談だけどさ」
( ゚∀゚)「ぇえええ、目がマジだったよお前……」
ξ゚⊿゚)ξ「取り合えずさ、団栗どうやって食べるの?」
( ゚∀゚)「んー、クッキーとか考えたんだけど。まぁ色々やってみようや」
ξ゚⊿゚)ξ「色々……パンとか?」
( ゚∀゚)「パンは無理じゃねーかな……? 他の材料無いし」
('A`)「ってか普通に美味しそうな気がするんだけど」
川 ゚ -゚)「詰まらんな!」
( ゚∀゚)「俺もそう思った! から、デミタス先輩(趣味、川釣りに相談してみて、」
(´・_ゝ・`)「やっほー」
( ゚∀゚)「あ、先輩お久しぶりです」
(´・_ゝ・`)「うん、久しぶり。ってか凄い人口密度だね……まぁいいや、はい」
( ゚∀゚)「あ、有り難う御座います。先輩も食べてきますか?」
(´・_ゝ・`)「あーうーうん、いいや、これ以上むさくしてもあれだしね」
( ゚∀゚)「そっすか。じゃお代は」
(´・_ゝ・`)「ああいいよいいよ、社会人なめんな。大人を頼りなさい」
( ゚∀゚)「こんなもんでそんな威張られても……」
(´・_ゝ・`)「ははぁ、じゃーねー」
( ゚∀゚)「はい……と、言うわけで、虫です」
( ^ω^)「虫ですか」
( ゚∀゚)「細かく言うと、栗虫です」
( ^ω^)「栗虫ですか」
( ゚∀゚)「食べます」
( ^ω^)「食べますか」
(,,゚Д゚)「……死ね乳山ぁぁぁああああああ!!」
( ゚∀゚)「えええええええええええええ?!」
ξ゚⊿゚)ξ「死ねデミタス先輩(趣味、川釣り)ぃぃいいい!!」
(´<_` )「よし兄貴、ゴゥ!!」
( ´_ゝ`)「イエス、マイブラザー!!」
( ゚∀゚)「ぎゃぁぁあああ!!!」
( ´_ゝ`)「うぞうぞ」
(´<_` )「虫と戯れんなきめぇ……」
ξ゚⊿゚)ξ「取り合えず、これどうするよ?」
川 ゚ -゚)「しいが居なくて良かった」
(,,゚Д゚)「心底から同意する」
(´<_` )「華が無くてむさいのなんてしいちゃんの心の平穏に比べたらなんてこと無い些事だ」
( ^ω^)「で……、これまじで食べるのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「ったりしゃりきのこんこんきっちーよ」
( ^ω^)「何か違うお! 何か違うお! っていうか、前回虫であんなに叫んでたツンは一体何処に?!」
ξ゚⊿゚)ξ「あれは不意打ちだったからね。栗虫なんて平気よ。父さんの釣りなんかでよくみてたし」
( ^ω^)「なんと言う心強いお言葉……」
(,,゚Д゚)「それはそれでちょっと詰まらんな」
( ^ω^)「最近お前の考えてることさえよくわからんお……」
( ´_ゝ`)「ぎゃーきめー! ぎゃー! 指突っ込んだらうぞうぞってきたきめぇえええ!!!」
(,,゚Д゚)「兄の方うるせぇ!」
( ^ω^)「えー、ってか喰うのかお? まじで?」
( ゚∀゚)「まぁ、折角デミタス先輩(趣味、川釣り)が買って来てくれたんだから、なんかに……なんかに……」
('A`)「うぞうぞ」
( ´_ゝ`)「うぞー」
( ゚∀゚)「きめぇえええええええ!!!」
( ^ω^)「お前が原因だろうがこのクソ乳星人!!」
ξ゚⊿゚)ξ「抉れて死ね!!」
( ゚∀゚)「ごめんなさい乳星人でごめんなさい!!!!」
( ゚∀゚)「酷い……俺家主なのにほっぽり出されちゃったよ……なんてこったい」
( ・∀・)「……何やってんの?」
( ゚∀゚)「あ、お隣のモララーくんこんにちわ」
( ・∀・)「こんにちわ。ってかさっきから相当五月蝿いんだけどさ」
( ゚∀゚)「今ちょっとドングリ食っててさー。いやいやいいよ、今日はドクオ起きてるから。……うん、おきてる、よな?」
( ・∀・)「いや知らないし又もや聞いてねーのかよ畜生。どんだけ俺人権無いの?」
( ゚∀゚)「あーでもこの前はお世話になったよな。助かった助かった。あれって中々起きないからさ、ドクオ起こさせるとか中々だぜお隣のモララーくん」
( ・∀・)「あ、そ、そう……お、俺だって困るんだからな! そんな頻繁に押しかけられても……準備が要るっていうか、べっ、別に迷惑って訳じゃ」
( ゚∀゚)「よし、じゃあそんなお隣のモララーくんには今度栗虫を進呈して差し上げよう」
( ・∀・)「は、くりむし? なにそれ」
( ゚∀゚)「いやーってか寒いわほんま。中入れてくんね? 流石の俺もちょっと凍えそうで……」
( ・∀・)「しょ、しょーがねーな、お茶くらいなら出して」
('A`)「ジョルジュ、取り敢えず何すればいいか詰った。帰って来い」
( ゚∀゚)「おうよーやっぱいいわ帰るばいばーい」
( ・∀・)「え? か、かえんの?」
('A`)「あ、何かすみません……五月蝿かったですか」
( ・∀・)「え? あ、え? べ、別に?」
('A`)「お詫びに、あの、栗虫どうぞ」
( ・∀・)「え? ああ、ありが、」
( ・∀・)「うああああああああああ?!」
( ゚∀゚)「話し合いの結果、クッキーを作ることになりましたはい拍手!」
('A`)「ぱちぱちぱち」
( ゚∀゚)「凄い投げやり!」
( ^ω^)「此処まで到達するのにどんだけ掛かってんだお……」
(,,゚Д゚)「因みに、これクヌギだよな?」
(´<_` )「ん、たぶん」
(,,゚Д゚)「……まぁ、毒は無いか」
( ゚∀゚)「何か不穏な発言だなオイ!」
川 ゚ -゚)「先ずは……生地づくりか」
ξ゚⊿゚)ξ「潰して練って、裏ごしして、で良いかな?」
(´<_` )「おお、何か料理っぽいな。流石女子」
川 ゚ -゚)「まぁ、砂糖をぶっこめば体裁くらい保てるだろ。目測こんくらいざっぱーっと」
( ゚∀゚)「なんて吃驚男の料理!」
ξ゚⊿゚)ξ「まぁ……、ジョル、擂り粉木と擂り鉢出して、あと網」
( ゚∀゚)「あいよー……っと、押入だわ」
川 ゚ -゚)「よし出してやろう」
( ゚∀゚)「いい! いいよ俺行くよ! 待って! 入らんといて!」
川 ゚ -゚)「むぅ」
( ゚∀゚)「がっさがっさ……はいよっこいしょ、どーん」
ξ゚⊿゚)ξ「洗ってー」
( ゚∀゚)「あいあーい」
(´<_` )「って言うか何故男の一人暮らしの部屋に擂り粉木と擂り鉢があるのかね」
( ゚∀゚)「こういう時の為だけに常備だぜ!」
(´<_` )「……有る意味漢だな」
( ^ω^)「茹でなきゃ餅みたいのも作れたみたいだお、ぱたぱた」
( ´_ゝ`)「ふーん」
( ゚∀゚)「え、何勝手に俺のパソコン使ってんの? 別に良いけどさ……、あ、兄者は触んなよ!」
( ´_ゝ`)「え? ごめん触っちゃった」
(´<_` )「うわプロペラ男」
( ^ω^)「ぎゃぁぁあああああ?!」
( ゚∀゚)「馬鹿! 全自動人間グロ画像収集機! ブラクラ地雷源!」
( ´_ゝ`)「あ、何か格好良いな」
( ^ω^)「は、早く閉じろお……」
川 ゚ -゚)「ほう、此が世に言うグロ画像か……なかなかだな」
('A`)「蓮画像とか、みる? 携帯入ってるけど」
( ゚∀゚)「何でそんなん入ってるのドクオ! かゆくなるから止めなさい!」
(,,゚Д゚)「……俺は何も見ませんでした」
ξ゚⊿゚)ξ「多分それが正解よ」
(,,゚Д゚)「ごりごり」
( ゚∀゚)「ごーりごーり、うおー疲れた」
川 ゚ -゚)「よし、こんなもんか。へい砂糖どっしゃー」
( ゚∀゚)「バターだーん」
ξ゚⊿゚)ξ「はい練ってー」
(´<_` )「薄力粉とか混ぜた方が良くね?」
(,,゚Д゚)「ん、それもそうか。おい薄力粉」
( ゚∀゚)「ぇえーいらっしゃー」
川 ゚ -゚)「こねこねこね」
ξ゚⊿゚)ξ「耳たぶの堅さになるまでー」
('A`)「……暇だから寝てていい?」
( ゚∀゚)「お前は起きないから駄目」
( ´_ゝ`)「ぷよぷよしようや、ぷよぷよ」
('A`)「スマブラがいい」
( ´_ゝ`)「おう、ええよー。ジョル、テレビとハードとソフトと電気貸してー」
( ゚∀゚)「電気は返さないだろお前。まぁいいよ」
( ´_ゝ`)「いやっほー俺サムスサムスー」
('A`)「俺じゃあポケモントレーナーで」
( ´_ゝ`)「な、何というマイナー……」
ξ゚⊿゚)ξ「よし、オーブン突っ込んで、灼く!」
川 ゚ -゚)「まぁ、30分くらいか」
ξ゚⊿゚)ξ「っていうか結構な量できたわよね。二回に分けた方が良くない?」
川 ゚ -゚)「ん、そうだな……まぁ第一陣を焼いている間に、私もプリンで参戦してくる」
ξ゚⊿゚)ξ「……あんた実はやりたくてしょーがないんでしょ」
川 ゚ -゚)「何を失礼なうずうず」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
川 ゚ -゚)「うずうず」
ξ゚⊿゚)ξ「……いってらっしゃい」
川 ゚ -゚)「ひゃっほー」
ξ゚⊿゚)ξ「第二陣投下ー」
ξ゚⊿゚)ξ「……うずうず」
ξ゚⊿゚)ξ「私もやる! リンク! リンク! しゃあああああってやる!」
( ´_ゝ`)「よっしゃこーい」
( ゚∀゚)「お父さん切っちゃうぞー!」
(´<_` )「かっきーん」
( ゚∀゚)「ホームランバットこえええええええええ!!」
('A`)「……帰れないんだけど、何これ、どうしよう」
( ´_ゝ`)「ばっか、二段ジャンプだよ、二段ジャンプ」
川 ゚ -゚)「あ、私も帰れん」
('A`)「たーすーけーてー」
( ^ω^)「小学生かおこいつら……」
川 ゚ -゚)「でーきーたー」
( ゚∀゚)「きゃっほー」
( ^ω^)「段々適当なテンションになってるお……」
( ゚∀゚)「いや何かさ、正直、見た目からしてもうめっちゃ普通じゃん?」
( ^ω^)「美味しそうなクッキーだお」
( ゚∀゚)「……異食じゃなくね?」
( ^ω^)「根本からひっくり返った!」
( ゚∀゚)「第二回にしてこんな普通なネタになるとは、ちょっと我ながら思って無かったんだよ」
川 ゚ -゚)「もくもく」
('A`)「あ、うまー」
( ゚∀゚)「ほらもう、なんかもうただのお菓子パーティだもん。何此れ」
(,,゚Д゚)「これならしいへお土産に出来るな」
ξ゚⊿゚)ξ「其れ良いわね、包んでってやりなさいよ」
(,,゚Д゚)「おう」
( ゚∀゚)「ほら普通のお菓子作り後の会話!」
( ^ω^)「そこで嘆く意味分からんお……」
( ゚∀゚)「こんなことなら栗虫お隣のモララーくんにやらなきゃ良かったとか思っちゃうよ俺」
('A`)「……」
(,,゚Д゚)「……」
川 ゚ -゚)「……」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
( ^ω^)「……」
(´<_` )「……兄者、」
( ´_ゝ`)「んー」
( ゚∀゚)「ごめんなさい。思いません。今では反省しています」
( ゚∀゚)「そうだ、お隣のモララーくんに上げてこよう、美味いし詰まらんし」
ξ゚⊿゚)ξ「いってらー」
( ゚∀゚)「ドクオー、ついてきてー」
('A`)「ういー」
( ゚∀゚)「がっちゃーお隣のモララーくんお裾分けに来たぜー」
( ・∀・)「あ……、栗虫炒ったら割と美味しい……ってうわ! チャイム鳴らせよ!」
( ゚∀゚)「……」
('A`)「……負けました」
( ・∀・)「え? はい?」
( ゚∀゚)「引いたわ……何か、えっと、帰って良い?」
( ・∀・)「え? なに? なに?」
('A`)「……(;・д・)」
( ・∀・)「またそれかい!! しつこいな! ちょ、え、なに?!」
ξ゚⊿゚)ξ「結論
美味くて詰まらん
余談
栗虫はクルミみたいな味がする
わりと美味い」
次回予告
川 ゚ -゚)「うん……寝惚けていたとはいえ、是は酷い」
ξ゚⊿゚)ξ「どんだけアクティブな寝惚け? 何でドックフードとかキャットフードとか買ってんの?」