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ブーン系小説の感想を書いたり書かなかったり
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    自作品

    そこはかとなく自作品『ジョルジュは本気出して考えるようです』とリンク

    御題:『テポドン着弾30分前
        片腹イタス
        私のお墓の前で大爆笑』




    ――――
    ( ^ω^)「爆発しろお」

    ('A`)「ほっといてもするからほっといて」

     底抜けに蒼い空からはその内爆弾とかが降ってくると思う。ひゅうどかん。
     何が良いかな。やっぱり今をときめくテポドンかな。古き良きリトルボーイなんかでも良いが。

     隣の友人はからからと笑っている。其の日僕は気分が良かったのでその背中を押すように友人を呼んだ。えいやぁ。ひゅうどかん。

    ( ^ω^)『こっちだよー』

    ('A`)『ぐしゃー』


    ( ^ω^)ブーンはせなかをおしていないようです



     そんな感じで、ドクオは死んだんですよと言ったら殴られた。痛いかった。
     拳をきつく握りしめれば長らく切り揃えていない爪が皮を抉り肉を引き裂いて痛覚を感覚がくるくる回って灼き斬っていく。
     足の先から五臓六腑を撫で斬り刺すってがりがり削る。痛い痛い痛い涙が出てくる。

     ぱたぱたと僕の血が落ちて、他のだれかの血に混じった。

    ('A`)「うわ血だ。何やってんだよばーかばーか」

    ( ^ω^)「ばかじゃねぇお。ばかって言ったほうがばかだお、ばーか」

    ('A`)「るっせぇばーか」

     目の前で友人が血塗れになって笑っている。からからからから。お前だって馬鹿じゃんと言いそうになった。止めてくれ、と叫びそうになった。

     謝るからさ。
     謝るから、頼むから。

     許してくれ。

    ('A`)「ぴーざぴーざ」

    ( ^ω^)「ちーびちーび」

    ('A`)「片腹痛いわ!」

    ( ^ω^)「お前がな!」

     学校の屋上のリノリウムにつまづく。友人はからからからと笑いながらからからからからと笑いながら僕に向かって手を差し出す。
     頼むから笑わないで下さい僕は怖くて死にそうです。

    ('A`)「……な、ブーン」

    ( ^ω^)「なんだおー」

    ('A`)「良い天気だよなぁ。空綺麗だ」

    ( ^ω^)「おっ、ドクオにもそういう感性があったとは、驚きだお」

    ('A`)「うるさいなぁ」

     ぱたぱたとリノリウムに真っ赤な斑点が出来るぱたぱた視界は斑点、基反転。
     空は確かに綺麗だった。

     爆弾とか落ちてきそう。ひゅうどかんって違う違う違うわざとじゃないわざとじゃないんだ。僕はただ笑ってただけなんだなのにドクオは笑ってからから笑って。くるくる回って。

    ( ^ω^)「青春って感じだおー」

    ('A`)「ちゅーにびょーおっつ」

    ( ^ω^)「おっお、死ねばいいお」
     ああそう言えばジョルジュも落ちたんだっけ?
     嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ次は僕かこんちくしょう。友人は笑っている。からからと笑っている。笑顔が酷く似合わない。口の端がひくひくと引き攣っている。


    ('A`)「屋上に青空って、どう考えても前世紀じゃねぇか」

    ( ^ω^)「古き良きって言うおー?」

    ('A`)「言わんよ」

    ( ^ω^)「ドクオはもっと国語の勉強しろお」

     ばりばりと歩くたび後ずさるたび劣化したリノリウムが悲鳴を上げる。足が痙攣する。血が逆流しているようだ。友人から垂れ流れた血の臭いが鼻をついた。
     苦しい。

    ('A`)「いいんだよ、おれは理系だから」

    ( ^ω^)「だからって程があるお。音楽の時間にカンタービレは歌うようにって言われて絶叫するんじゃねぇお」

    ('A`)「だって訳わかんねぇじゃん。歌ついてない曲を歌うようにって何よ」

    ( ^ω^)「比喩ってわかるかおドクオ」

    ('A`)「物事をほかの物事を引用するなどして表す表現方法。隠喩と直喩がある」

    ( ^ω^)「すっごい模範解答に吃驚だお」

     からからとドクオが笑う。踵を踏んだスニーカーから赤黒い液体が床を伝う。リノリウムは赤く赤く染まる。
     呼吸の音は聞こえない。右手が捻れてぶらぶらと揺れている。
     きぃぃいん、と僕の頭上を飛行機が飛んでいく。近くに出来た飛行場に降りるんだろう。テポドンみたいに。


      ひゅう。

    ('A`)「なぁ、なぁないとぉ」

            どかん。



    ('A`)「おれはしにたくなかったよ」

     ドクオはだらだらと頭から流れる血を左手で払いのける。にちゃりと粘度の高い音がした。

    ('∀`)「しにたく、なかったよ」

     僕の背中にフェンスが当たる。軽い音に安心して撓んだ針金に身を預けた。足ががくがくと震える。足ががくがくと震える。

     あしががくがくと。


    ('∀`)「なぁ、ないとぉ」



    ( ^ω^)「どっドクオ!」

    ('A`)「……なんだよブーン」
     空はからからに乾いた色をしている。僕は泣きそうになりながらリノリウムに座り込んだ。

    ( ^ω^)「数Ⅱの宿題、教えてくれお」

    ('A`)「やだよ、自分で考えろよ。あ、それかジョルジュ、あいつに教えて貰えよ」

    ( ^ω^)「ジョルジュに至ってはすでに宿題を放棄してるんだお。もう僕には後が無いんだお……」

    ('A`)「ばぁか、ちゃんと授業聞かないからだよ」

    ( ^ω^)「睡眠周波を出すデミタスが悪いんだお」

    ('A`)「先生は悪くないっつぅの……」

    ( ^ω^)「っていうか寝てても平然とテストで点をとるジョルジュとドクオが悪いんだお!」

    ('A`)「何という責任転嫁」

     ぐちゃり、ぐちゃりと友人が一歩一歩歩くたびに赤く染まった黒いスニーカーが空気を吐き出す。僕の白い制服に黒いティシャツの友人は真っ赤な手を伸ばした。


    ('∀`)「ないとー、おれ、は、」

     からからと笑いながら、中腰になった友人は口角を釣り上げる。

    ('∀`)「しにたくなかったよぅ?」

    止めてくれ、と叫びそうになった。

    ('A`)「なぁおい、ないとう、わらえよ。いきてんだろ」




     真っ赤な手が。



       ああ、分かった。

       ごめんなぁドクオ
     
       分かったよ、分かったから。


     許してくれ。




      _
    ( ゚∀゚)「ブーン!」

     だん、と。
     屋上の扉が開く音がした。
     ジョルジュが歓喜たっぷりの笑顔で僕を見つけて、走り寄る。
      _
    ( ゚∀゚)「ドクオの面会謝絶、解除されたって! 解除って言うのかあれ?! 知らんけど! 会えるぞ! なぁ! お見舞い、行こう! 今からでも!」


    ( ^ω^)「なぁジョルジュ、ドクオの墓って何処なんだお?」
      _
    ( ゚∀゚)「は?! 何言ってんだお前、ドクオは」



    ( ^ω^)「何処なんだお?」

     その制服の裾を掴んで、逆光のジョルジュを見上げる。空は真っ青だった。爆弾なんて落ちてくる訳が無い。ひゅうどかん。

    ( ^ω^)「僕は、行かなきゃいけないんだお」
     墓の前で大爆笑して、生きてるぞって言ってやらなきゃならないんだ。
     だってドクオがそう言ったから。
      _
    ( ゚∀゚)「ブーン、」

    だから、だから。

      _
    ( ゚∀゚)「ドクオは、」

    行かなきゃいけないんだ。










      _
    ( ゚∀゚)「生きてるよ?」



    黙れよ。


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