世界が大嫌いになっても
みんなが大嫌いになっても
『何処か違う世界に行きたい』
なんて願っちゃあいけないよ
ほら顔をあげれば、其処は可笑しな森
奇妙な木に果物、カラフルなきのこにぬいぐるみみたいな森の人
優しくなんか無い森と暮らそうか
読んでいる間、只管頭から『ガラスの森』が離れませんでした。
どんだけマッチしてんだこの曲。
一話を読んだ時、ああ何か何となく話の筋が読めたなぁと思っていました。
小さな女の子が不思議な世界へ放り込まれて、うんたらかんたら。
ハッピーエンドならちょっとだけ成長した女の子は無事に元の世界に帰って、閉じたエンドならその不思議な世界でずっとずっと暮らすんだろうなぁと、思っていましたが全力で裏切られました。私もまだまだです。っていうか、これは予想できねぇよ。貧弱な読書量には荷が重いよ。
まさかこんな『バッチ来いや肉弾戦!』みたいな内容だとは。
最終話を読んだ後一話を読むと、ミセリの成長がうっすら感じられたりしてにやにやします。
何というか、登場人物みんながみんな可愛らしくて、後ろ暗い所なんてなさそうなのに、妙にどろどろした人間的な所みたいなのが凄く刺さりました。悪意とかじゃなくて、表現しにくい、罪の意識とか。
なんだかポエマーな感じになってきたので止めます。
児童書よりもちょっと砕けたような地の文が好きです。ノーネとミセリの独特な喋りかたとかもいい。
こんな小学生になりたかった。
PR